今回は、カタログの作り方は?売れるカタログ制作のコツと注意点も解説!に引き続き、カタログをつくるのははじめて、という方に向けてカタログづくりに関わる人たちをご紹介します。
案件によりけりで兼務する場合もありますが、それぞれのスタッフの役割と専門性をごくごくカンタンにご案内していきます。
目次
「考える」人たち
プランナー
お客様の“課題”に向き合う専門職。
デザインや制作の工程より上流にあるプロジェクト全体のプランニング(企画や設計)を担当します。お客様が真に解決するべき問題とは何かを考え、その課題解決に向けた全体的な道筋を設計。紙媒体に限らず、Web展開ができないか?なども含め、カタログをどのように活用できるか?視野を広くして設計をします。
建築業界においては、フルオーダー建築の設計図をひく設計士のような役割です。
アートディレクター
誌面のすべてを統括する総監督。
制作チームの責任者いわゆる現場監督です。表紙からはじまり、目次、前付け、本文を通じて、全体の構成とバランスを考えて、クオリティ管理をおこないます。カタログはWeb、販促ツール印刷物、動画に至るまでそのほとんどは複数のスタッフが関わります。そこでディレクターがクライアントの要望に沿ったビジュアル表現の計画や、スタッフの編成や指示・監督を担当します。
「素材を作り出す」人たち
コピーライター
言葉の練度にこだわる“文字”の総責任者。
ツールの企画編集や文字原稿の作成を担当します。言葉のリズムや言い回しを練り込み、キャッチコピーだけでなく、誌面全体の文字量を調整し、伝えたい内容だけを伝えられる言葉を紡ぎます。インタビュー取材はもちろん、キャッチコピーを作り出すために会社へ訪問し、ディレクターとともにイメージの共有を行います。
カメラマン
空気感まで伝える商品・サービスのビジュアル作成技師。
写真素材はカタログ制作のカナメ。撮影のために必要なスタジオを探したり、部材をそろえたりなど、撮影に至るすべてに関わります。光と色を熟知し、ディレクターと打ち合わせを重ねながら誌面にあう写真を撮影します。
画像加工オペレーター
画像・色彩管理のプロフェッショナル。
カタログ誌面に掲載されるあらゆる画像の色彩を管理。カメラマンが撮影した商品画像をWEB掲載用に加工したりなど、カラーマネジメントに精通しています。
「作りあげる」人たち
デザイナー
意思ある誌面を具現化する表現者。
ご要望・ご指示を正解(ゴール)にして、紙面を作り上げるために主に見やすさ、美しさの改善に注力します。文字サイズ・フォント、色彩、画像データを組み合わせて、伝えたい内容がしっかり伝わるデザインを仕上げます。
制作物を家に例えると、設計図を基に家を作る大工にあたります。
DTPオペレーター
誌面データ作成のスペシャリスト。
カタログはページ数が膨大です。デザイナーが作り上げた見た目をベースにしてDTPオペレーターがページ展開していきます。ルールに従った正しい誌面データを作成することで事故を防ぎ、手順を明確にすることで更新・運用しやすいデータを作成します。こちらも設計図をもとに家を作る大工のような役割でモノを作り上げていくスペシャリストです。
校閲スタッフ
デジタル・アナログ両方の目を持つ最後の番人。
一人では目が行き届かないカタログ上の不備やヒューマンエラーを、デジタルチェック、アオリ検版などの技を駆使して確認します。
カタログには品名・品番・価格など、一文字の見落としも許されないものがたくさん掲載されます。さらに、この品名・品番・価格などの情報は商品情報ページ以外にも複数個所に記載されていたりなどします。そのような複数個所の直し内容を整理しながら、カタログを仕上げていきます。
翻訳スタッフ
外国語版カタログ制作のメインスタッフ。
専門用語の翻訳から、ネイティブチェックまで、商品と販売地域の実情にあわせたスタッフィングがカギとなります。
まとめ
他にも、イラストレーター、CGクリエイター、フードコーディネーター、映像制作スタッフなどなど、ケースバイケースで多くの人が関わります。また、それぞれが専門知識を必要とし、プロの技術があります。
カタログを1冊仕上げるには、多くの人たちがチームを組んで仕事をすることがほとんどです。だからこそ、最初に方向性を決めることが大切!なんですね。
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