今回は、カタログの「校閲」について書きたいと思います。
●校閲ってなに?校正と何が違うの?
似たような言葉で、「校閲」と「校正」という言葉があります。ちょっとだけ意味が違いますので使い方には注意が必要です。
校閲
原稿の中身を読んで、その意味や内容などをチェックして不備を正すこと。
校正
原稿の中身は読まないけれど、指示通りに紙面が作成されているかをチェックし、不備があれば正すこと。
校閲の具体例 「製作」と「制作」
ではここで校閲する際の具体例を挙げてみます。
「カタログ製作」と「カタログ制作」、どちらも目にする文言ですが正しいのはどちらでしょうか。
「製作」は機械や道具を使用して製品をつくる場合に使用します。規模の大きいものと考えても良いかもしれません。
対して「制作」は絵画や工芸品、本やカタログ、書類に使用します。
つまり、カタログ「制作」が適しているということで誌面に「カタログ製作」という文言が入っていれば校閲者はこのように修正指示をします。
※言葉の定義は人によってマチマチなところがあります。厳密に使い分ける場合には、注意が必要です。
●カタログをつくる場合の校閲とは?
カタログをつくる場合の校閲の目的は、主に指示原稿を読み込み、整合をとることにあります。
カタログには品名・品番・価格など、一文字の見落としも許されないものがたくさん掲載されます。さらに、この品名・品番・価格などの情報は商品情報ページ以外にも複数個所に記載されていたりなどします。例えば、前半の特集ページに新商品情報を掲載し、詳細を商品情報ページに掲載したりなど、といった場合ですね。
他にも、目次、比較一覧表示、索引などといった形で情報を加工して掲載する場合もあります。ページ数量が増えるほどに複雑になりますが、ある一か所の品番が変更されると、他にも直さなければならない個所が複数でてくることは、よくあります。校閲といった場合には、そのような複数個所の直し内容を整理しながら、カタログを仕上げていくことを指します。
●「直しモレが多い!」はなぜ起こるのか?
自社でカタログを制作されているお客様やリニューアルをご検討中のお客様から「直しモレが多い!」というお話は非常によく聞きます。
なぜ「直しモレ」が起こるのでしょうか?
これは、手作業で行ったことに対してキチンとチェックをしていないから、というただそれだけの話。ここで登場するのが、「校閲」と「校正」です。
以下に、A・B・Cの3パターンを見てみましょう。
手作業で行ったことを、そのあとに別の者がチェックするかしないか、で直しモレ頻度はやはり大きく変わります。
校閲チェックが入れば、その指示が正しいかどうかまでチェックすることが可能です。ただ、その分どうしても作業時間が長くなってしまいます。
何を優先するかは状況にもよりますので、最適なチェック体制を依頼するようにしましょう。
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