前回の記事「自動組版はどこまで自動化できるのか。」に引き続き、カタログを作るのは“はじめて”という方に向け、
今回は、カタログの「一括処理」について書きたいと思います。
カタログはもちろんのことながら、商品紹介のために作成するのですが、より効率よく、汎用性高く作ることが求められる場合には、一括処理がおススメです。
一括処理って何?
前回は自動組版についてご紹介しました。自動組版を行うためにはスクリプト(簡易なプログラム)が必要になりますが、このスクリプトを応用するとさまざまなことが一括処理できるようになります。
ここでは、以下の3つについての一括処理をご紹介したいと思います。
- 商品リストから、価格変更のあった差分だけを自動反映
- 作成済みカタログから、スペック情報をcsvに書き出す
- 消費税込み価格を一括変換
一括処理を導入するか否か、で悩む場合のポイントは、やはり前回と同様に何度も手作業を繰り返すか否か、です。
自動化するためのプログラム作成費 < 手作業とチェックのコスト |
手作業ではどうしてもヒューマンエラーが付き物。繰り返しなんども同じ作業を繰り返すのであれば、自動化がおススメです。
商品リストから、価格変更のあった差分だけを自動反映
商品リストは日々更新しているけれど、カタログに反映するのは年に一回だけ、という方におススメの処理方法です。「もはや、何がどう変わっているかをチェックするのはタイヘン!」「変わったところだけ反映してほしい!」というお話も多くいただきます。更新頻度の異なるDBとカタログの差分をスムーズに埋める一括処理です。
すべてを組版しなおすのではなく、差分だけをチェックすればよいので、効率的ですね。
作成済みカタログから、スペック情報をcsvに書き出す
カタログで更新した商品情報をECサイトにも反映したい、という際にはカタログからのCSV一括抽出がおススメです。自動組版は、商品データベースのcsvを一括してカタログに流し込みますが、これは“逆”と考えるとわかりやすいですね。
消費税込み価格を一括変換
こちらは動画をご覧いただくとわかりやすいかと思います。
現在(2018年11月)8%の消費税は、10%になることが決まっています。商品点数が多く、税込み価格を一括で置き換えたい、という方にはこのような一括処理がおススメです。間違えた、では済まされない価格情報だけに、如何にヒューマンエラーを防止するかが課題となります。
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