印刷物の制作には何かと問題が発生するもの。
素晴らしいシーンを撮影した写真を印刷したら、思いもかけない色で印刷されてしまった経験はないでしょうか?
とあるDTP制作会社のこちらのオフィスで、そんなトラブルが発生したようです。
モニターと印刷では色の再現方法が違うのは知っているかな?
モニターは自分が光を放って色を再現するが、印刷は紙が光るわけではないじゃろ?
モニターは自分の光を増やして白を再現するが、印刷はインクを減らし紙の地色を白にする
白を再現するモニターと印刷物の違い
モニターは自分の光を減らして黒にするが、印刷はインクを混ぜて増やして黒にするじゃろ
黒を再現するモニターと印刷物の違い
その仕組みの違いで再現できる色に違いが生まれてくる
仕組みが違うから、パソコンと印刷物では色が違ってしまうの?
どれくらい違いがあるかを、2Dの図にしたものがあるので見てみよう
これは人が見ることのできる全ての色を図にしたものじゃ
この赤い線の中は、モニターで再現できる色の範囲じゃ。sRGBと呼ばれる規格でもある
モニターだと、見える色の中ではこの範囲しか再現できないってこと?
そうじゃな……次に印刷で使われるCMYKの範囲を見てみよう
二つの範囲を重ねると、モニターと印刷物との再現できる範囲の違いがなんとなくわかる
範囲が重なっていない部分は、お互いに同じ色を再現できない
モーちゃんの写真は海の写真だから青い部分が多いよね
ちなみsRGBやCMYKなど、それぞれ色を再現できる範囲の事をカラースペース(色空間)と呼ぶよ
覚えておくと、何か問題があった時に役立つかもしれんよ?
『綺麗な写真が印刷されたらくすんでしまった原因』
1、モニターと印刷物では色を再現する仕組みが異なる
2、仕組みが異なるので再現できる色に違いがある
3、色を再現できる範囲をカラースペースと呼ぶ
4、異なるカラースペースが再現できる範囲の違いで色が変わる場合がある
再現できない色があるのはわかったけど……もっと綺麗に印刷する方法はないものなの?
問題の原因がモニターと印刷物の再現方法と色の再現範囲の違いにある事を知ったモーちゃん。
それでもなんとか写真を綺麗に印刷したいと考えます。
次回、『画像の変換と補正ってなんだ?』へ続きます。
To be continued・・・