カタログの活用法

展示会ブースを魅力的にする販促ツール制作のポイント

展示会ブースを魅力的にする販促ツール制作のポイント

2022年夏ごろから、展示会のご相談をいただく機会が増えました。
人の動きが活発になり、企業の営業活動にも再び熱が入り始めたように感じます。
確度の高いリードを獲得できる展示会は、売上をあげるのに期待できる施策のひとつ。
また、商談の成功や拡販の鍵と言われる「声なき声(購買決定に至らない理由)」を把握することができる貴重な機会でもあります。
今回は、そんな展示会を成功に導く販促ツール制作についてご紹介いたします。

展示会ブースを魅力的にするポイント

できるだけ多くのお客様に立ち寄ってもらえる、近寄ってもらえるブースが、魅力的なブースだといえます。
魅力的なブースを作るためには次のような考え方が大切です。

まず、展示会には必ず需要の高いテーマが掲げられています。
来場者はそのテーマに関する課題の解決方法を探すために足を運ぶのです。
そのため、展示会のテーマを足がかりに、
来場者の求める答えがここにある
ということを伝える方法を検討します。

ライバル会社と隣接する展示会では差別化を図ることも重要です。
展示会ブースを魅力的にするための具体的なポイントについて詳しくみていきます。

展示会出展の目的を明確にしてブーステーマを決める

まずは展示会出展の目的を明確にしましょう。
具体例
・ブランドの認知拡大
・新製品の受注
・複合商品を組み合わせたソリューション提案

これによって展示すべき自社商品も固まっていくはずです。
展示品に興味を持たせるフックになるものがブーステーマとなります。
例えばサスティナブルの展示会であれば、「100%リサイクルを実現した商品群」といったわかりやすいものにします。
これは出展企業が自ら決める必要があります。

世界観の統一を図る

ブーステーマを一目でわかるように可視化することが制作会社の役割です。
ブースには多くの装飾や演出ツールが必要になりますが、それぞれのツールに統一感を持たせることで、会場内でブースの存在感を高め、集客やスムーズな商談に役立ちます。
各ツールのメッセージ開発やビジュアル設計も、全体の世界観に合っているかチェックしつつ進めます。
広告にタレントを起用している企業は、広告のビジュアルやキャッチコピーと連動させることもあります。

距離による視覚効果を使う

こちらも制作会社の役割になりますが、来場客から展示品までの距離を3段階に分けてツールを設計します。

これは店舗設計の際によく用いられる考え方です。
文字の大きさや掲載する情報量を見る距離によって変えていきます。

遠距離(世界観を伝える、集客)
大型タペストリー、テーブルクロス、ユニフォームなど

中距離(メリット訴求、第一次接触)
コンセプトパネル、動画など

近距離(理解深化や比較検討、商談サポート)
商品パネル、POP、カタログなど

3段階の距離ごとに必要なツールをバランスよく組み合わせることで、集客からブース内への誘導、商談のスムーズな流れを作ります。
また、ツールによっては、展示会終了後に別の機会で再利用できるものもありますので、自社ショールームや移動式の新商品発表会での活用も考慮してツールを選ぶとよいでしょう。

展示会ブースを魅力的にする販促ツール例

ここまで、ブース全体のポイントをみてきました。
実際に展示会ブースに置く販促ツールはどのようなものがあるでしょうか。
どのような販促ツールが適しているか、訴求ポイントに沿った販促ツールはなにかを具体的にみていきましょう。

世界観を作り上げる演出ツール

・大型タペストリー
・自立式ロールアップバナー
・テーブルクロス、ユニフォーム

壁面装飾や広い面積をカバーできるため、空間に統一感が生まれ、ブーステーマの訴求や世界観づくりに役立ちます。
強度が必要なため、不燃加工の布に印刷する場合がほとんどです。
この場合、きれいに収納でき、再利用が可能という利点もあります。

また、ユニフォームは、来場者がどの人に声を掛けたらいいか一目で判断することができます。
世界観を作り上げる一つのツールとして有効です。

タペストリーバナー

商談ツール

これらは、商品特長や機能の説明に役立つツール類です。

パネル、ポスター
情報の閲覧性が最も高いツールとなります。
LED照明式のパネルを利用すれば、ブース内が明るくなり華やかさを与える効果もあります。

動画
平面印刷物に比べ伝達できる情報量が多く、集客効果もあります。

POPツール(他社比較、注目ポイントなど)
展示品に直接貼付したり付近に配置したりして、その魅力をわかりやすく伝えるものです。セルフで回っているお客様にも、何のために展示されているかを簡単に理解していただけます。
また商談時に説明する順番のガイドや説明し忘れを防ぐためなど接客スタッフの負担軽減にも有効です。

説明・持ち帰りツール

・カタログ
・パンフレット
・チラシ

ブースはスペースに制限があり、展示できる商品はほんの一部でしょう。
展示品について詳しい情報を得るためも、カタログ、パンフレット、チラシなど配布できる印刷物は欠かせません。
既存のカタログを配布しても良いですが、展示品だけに絞ったセレクトカタログやブースの見どころをまとめたガイドを作ることもあります。

・ノベルティ、手提げバッグ
他にも、ノベルティや手提げバッグがあると配布ツールを持ち帰ってもらえる可能性が高まります。
さらに、手提げバッグを持って会場を歩く人が広告塔の役目を果たしてくれます。
このように、展示会のテーマに合ったノベルティは会期終了後も長い間、企業イメージアップやリマインドを促します。

告知・報告ツール

・LP

展示会の期間や場所を知らせて来場を促したり、展示品についての事前情報を掲載したりします。
会期後は出展時の状況の伝達や問い合わせのために改修をすることもあります。

販促ツール制作期間の目安

販促ツールのみの場合は、2ヶ月ほど前から外注業者に依頼を掛けておくとよいでしょう。
ただし今回ご紹介したタペストリーやロールアップバナーなどの布製品は、紙よりも印刷期間が長くなりますので注意が必要です。
また、ノベルティは在庫の有無で納期が大きく変わります。
大量のノベルティが必要な場合は3ヶ月程度かかることもあります。

いずれにしても、展示会前は準備で忙しくなりますので、早めに外注業者に相談をしておくとよいでしょう。

まとめ

今回は展示会にまつわるポイントをご紹介しました。
世界観の統一を図りつつ、効率的な準備が求められます。
展示会は大事な商機。
本記事が展示会準備でお困りのみなさまのヒントになれば幸いです。

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タクトシステム制作チーム

タクトシステムの制作チームです。 大型カタログをはじめとする多様な制作物を手掛けています。 正確さとスピードが求められる制作業務を効率的に進めるため、日々創意工夫を重ねています。 企業の販促担当者様に向けて、専門的なノウハウを提供します。

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